第26回 勝兵塾月例会レポート

塾長・最高顧問 元谷 外志雄

勝兵塾第26回月例会が7月18日(木)アパホテル〈東京潮見駅前〉にて開催されました。
冒頭のアパグループ代表、元谷塾長の挨拶では、「西鋭夫先生の『國破れてマッカーサー』を贈呈されて一読したところ、素晴らしい一次資料に基づく著書で、『マッカーサーの占領政策が未だ今日の日本を縛っている』ことを良く示している。その抜粋を紹介すると、『日本の伝統文化は、歴史の長さ故に可能な、深い洗練を受け、世界に誇るべき燻し銀の華として開花している。』『アメリカ政府は、日本が朝鮮半島やアジア大陸へ侵略をしたから日米戦争になったとアメリカ国民と世界中に言い触らしているが、世界地図を見れば、どの国がアジアへ進出したか、歴然としている。』『アメリカは、勝つことの解っていた戦争に日本を引き摺り込み、日本を徹底的に破壊し、力尽き果てた日本兵と一般市民を殺しまくり、勝敗のついた後でも、原子爆弾を二発も使い、さらなる大量殺戮を実行した。占領下、GHQは狂気の軍国主義日本を民主平和国家にすると独善的な言葉を使っているが、すばらしい文化と長い歴史を持っている日本に武力でアメリカ様式を押しつけた。』『日本国民が誇り高い民族であることは、この戦争で恐ろしいほど解った。再び強力になった日本は、アメリカに復讐を仕掛けてくるのではないかと、占領で最も重要な成果「新憲法」を天皇の命と交換に押しつけ、敗戦直後の虚脱状態にあった日本国民から、平和という甘い言葉を使い、「愛国心」と「誇り」を誘い出し、マッカーサーは素手で扼殺した。その死体が第九条だ。』とある。」と、本日の講師でもある西鋭夫教授の著書を紹介されました。

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第25回 勝兵塾月例会レポート

塾長・最高顧問 元谷 外志雄

勝兵塾第25回月例会が6月20日(木)アパグループ東京本社6階会議室にて開催されました。

アパグループ代表、元谷塾長の挨拶では、「衆参同時選挙は無くなった。5月23日に私が携帯で直接安倍首相に『衆参同時選挙をすべし』と伝えたときはまだ逡巡していたようだった。しかし、5月27日に橋下氏が外国人記者クラブで慰安婦発言の釈明をしたところ、批判は一層強まり、維新の会の支持率はピーク時の16.5%からその四分の一に低下。公明党を切り捨て、維新と連立して改憲勢力で衆参両院の三分の二以上を確保する目論見が外れたことから、5月29日に自民と公明は再び手を組み、参院選のみの実施を決定した。この背景には、『アメリカの壁』の存在を感じる。アメリカは中国に対しては、尖閣で日本を挑発すると日本の保守化が強まるから止めるよう諌め、これが6月2日の戚建国副総参謀長による尖閣問題棚上げ発言に繋がった。同時に、日本が強くなると困るのは、アメリカと中国と共通の利害であり、アメリカは憲法改正を阻止したのである。まさに伝統的米中同盟である。日本の一野党の党首の発言であれだけ大騒ぎするのは、歴史に修正を一切許さないアメリカなど戦勝国の姿勢の現れである。さらに円安株高で安倍政権の支持率が上がっていることに危機感を持ったアメリカは、ヘッジファンドを使って株価や為替相場を乱高下させ、アベノミクスに対する不信感を煽っている。このように『アメリカの壁』が日本をコントロールしている。」と、衆参同時選挙断念の背景を洞察されました。また、6月15日号の東洋経済に掲載されていたリチャード・カッツ氏のコラムを取り上げ、「『安倍政権を擁護するメディアの不可思議』と題して、安倍政権に対する日本のメディアのスタンスを批判した。村山談話を巡る安倍首相の発言や高市早苗政調会長の発言を非難し、日本のメディアに対しても、安倍発言や高市発言を批判することを求めた。さらに、2012年の下村博文文科相との『Big Talk』を取り上げ、『日本のメディアは、なぜ多くの首相側近たちが極端な修正主義者的見解を持つかを調査してこなかった。』と、非難している。その結果、高市早苗議員は今、叩かれているが、下村大臣のことも心配である。」と、「アメリカの壁」への警鐘を鳴らされました。

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