金沢支部 第12回月例会

4月21日(日)アパホテル〈金沢駅前〉1F大宴会場にて、勝兵塾金沢支部第12回月例会が開催されました。
冒頭、塾長より、北朝鮮の一連の動きについて、金正恩が北朝鮮の最高権力者となって一年、最近の戦争瀬戸際外交は彼が自らの身の保全を図り、軍部を掌握する為であり、今や先代の軍幹部の殆ど全てを解任・粛清した。金正恩の瀬戸際政策は核に拘る金正恩を見限って親中派政権の擁立を図ろうとする中国からの指導による軍のクーデターを未然に防ぐのが目的と思われ、恐らく4月30日の米韓軍事演習の終了を待って、「北朝鮮の強い姿勢が米韓をひるませた」との成果にこじつけてこの戦争瀬戸際外交を一旦収めるであろうという予測を示され、また、金正恩は父正日が中国に爆殺されそうになったことを忘れず、中国からの自立を図るべく核武装で力をつけ、中国の大反対する核実験や弾道ミサイル発射実験などを繰り返してきたのだ、ともお話しされました。
また、衆議院小選挙区定数の0増5減案が間もなく衆議院で可決され、参議院で否決されたとしても衆議院での再可決により成立は確実であることを受けて、安倍首相には7月の参院選を衆参同日選挙とし、一気にその後の改憲につなげるよう期待するとの展望を披露されました。
 

今回のメイン講師としてお越しいただいた森雅志富山市長は、塾長とは森市長が政治家(富山県議)になる前からのお付き合いですが、開口一番「改めて塾長の着眼点に驚くとともに、まさにその通りだと思いました」との感想を述べられました。講義では、富山市長として地方自治体の運営についてお話しいただきましたが、その中では「素晴らしい日本人の気質を守って行きたい」「みんなが支え合い、助け合う社会にすべき」「誤った個人主義の増長が日本をダメにした」「高潔な人柄で、忍ぶ心をもち、故郷や家族を大切にすべき」というお話しや、アメリカの独立から今に至るまでを表と裏から捉えた見方を例に「一面から見れば理想に燃えたピューリタンが新大陸に渡り、独立を宣言し、憲法を制定し、自由主義と民主主義の国をつくり、すべての人に平等に可能性の機会を与えて能力を発揮させ、繁栄し、その影響を及ぼしたと評価できる―。だが、別の一面から見ればアメリカの歴史を次のように述べることもできる。ヨーロッパの食い詰め者が新大陸に渡り、原住民のインディアンを抑圧し、あるいは虐殺して土地を奪い、新しい国をつくった。そして、その土地を切り開いて大農場を経営して行くためにアフリカから力ずくで黒人を拉致して来て奴隷としてこき使い、富を蓄積した。それを土台に工業化して世界最大の軍事大国になり、有色人種の日本人に原爆を二回も落とした」と「歴史とは、ある方向からはきれいに見えるが、別の方向からは見えない虹のようなものである」との渡部昇一氏の一節を引いて、「歴史の2面性」ということについてお話しされました。さらには吉田松陰の生きざまから「いつも学ぶ姿勢をもって、周りの人に感化する」姿勢が大切であると説かれました。どれもこれも塾長が日頃お話しされていることと符合する点が非常に多く、このような考えの方が富山市長を務めておられることを心強く思いました。
 

さらに、東京・大阪・金沢の各勝兵塾でご尽力いただいている諸橋事務局長からは、現憲法の成立過程や規定内容の不合理な点、大東亜戦争の特攻隊の真実などについて、「日本国民に真実の歴史が知らされていない」と熱く語っていただきました。
最後に、塾長から改めて「誇れる祖国日本を取り戻すために、安倍首相には是非ともこのチャンスを活かして衆参同日選に打って出て欲しい」とエールが送られました。さて、昨年5月に発足した金沢支部は今回で発足から12回目(1年)を迎えました。これを記念して、講演会後の懇親会では、講師特待生であるOffice Itoのプロデューサー伊藤 敬熙様からご提供いただいた「国酒」で乾杯し、日本の再興を目指すべく参加者が心を一にしました。代表の真の近現代史観を学び、誇れる祖国日本を取り戻す愛国の精神を友人・知人等に広め、勝兵塾の活動拡大と塾生の増加に向けて一丸となって取り組みましょう。次回の月例会開催は5月19日(日)を予定しております。