塾長・最高顧問 元谷 外志雄
勝兵塾第42回月例会が、11月20日(木)アパグループ東京本社会議室にて開催されました。
冒頭のアパグループ代表元谷外志雄塾長の開会の挨拶では、「勝兵塾が発足して3年半になるが、勝兵塾から総理を出すと宣言して始めた。日本派の政治家を増やし、勝兵塾から総理を出すまでになれば、日本が変わる。次の選挙では安倍政権を右から支える真正保守の政党を支援し、保保連立を目指したい。現在我が国の大きな問題は自公連立にあり、公明党の背後にはアメリカや中国がいる。」「夕刊フジにケント・ギルバート氏の『米政府のプロパガンダだった「リメンバー・パールハーバー」』という記事が掲載されていた。アメリカが70年間にも亘って日本を操ることができたのは、『プレスコード』があったからだ。」と、12月に実施される総選挙への期待を示されたほか、「『凛として愛』という映画は靖国神社が依頼して製作したが、中韓に慮って2日間で靖国神社における上映が中止された。本日はこの映画を皆さんに見ていただきたい。」と、映画「凛として愛」について紹介されました。
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授西鋭夫様
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授西鋭夫様は、「アメリカ国内では、オバマ大統領は終わった。オバマがテレビに出てくると、友人達は音を消し、もう聞きたくないと思っている。オバマは6年前にロックスターのような人気で当選し、素晴らしい演説をしていたが、中身が伴わず4年目には共和党のロムニーが追い上げ、ロムニーが勝つと思われたところ、投票日の2週間前にハリケーン『サンディ』が通過し、オバマが陣頭指揮を執ったことで当選した。5年目になって最も激怒したのは黒人達である。CNNに黒人達が出て、アメリカ史上最悪の大統領はオバマだと言った。オバマはこの6年間で何をしたか?今アメリカの景気は良いと言われているが、実際は最悪だ。アメリカ人の生活は全く楽になっていない。景気が良いと言うのはウォール街だけを見ているからだ。アメリカの金蔓は日本である。オバマは国内では何もできないから国民の目を外に向けようとする。アラブの春を先導したのはアメリカである。アラブで殺された独裁者は全員原子爆弾を持っていなかった。日本の近くに原爆を持っている国があるが、ここは攻撃されない。原爆を持っていることが怖いのではなく、持っていないことが怖いことなのだ。日本がこのままアメリカに金を巻き上げられて、そのうち中東に来てくれと言われて中東に自衛隊を派遣したら、日本の地下鉄が攻撃される。いい加減に目を覚まさなければならない。」と、アメリカの国内問題から日本に対して警鐘を鳴らされました。
衆議院議員 山本一太様
衆議院議員山本一太様は、「歴代総理が持っていない安倍総理の良い点として、ダボス会議やアジア安全保障会議、国連総会といったマルチステークホルダーの集まる国際会議での日本のリーダーとしての発信力がある。1月のダボス会議では歴代総理で初めて基調講演を行うとものすごい反響があり、日本に対する関心が高いのを感じた。5月のアジア安全保障会議でも安倍総理が基調講演をした。安倍総理の下で、世界の日本に対する関心が高まってきた。安倍総理の功績はイメージを自己実現するサイクルを復活させたことにある。1980年代は日本に対する世界の関心は高かったが、1990年にバブルが崩壊すると、日本の存在感が凋落し、問題山積した黄昏の国となった。領土問題が酷くなったのもこの時期である。李明博前大統領が竹島に上陸したのも『日本はもはや経済的にそんなに重要な国ではない』という発言に現れている。安倍総理は第二次安倍内閣で2回エコノミスト誌の表紙を飾った。私は日本が情報発信力を強化するためワシントンとロンドンに国際感覚を持った専門の大使を置くことを提案している。また、大使の活動を評価する仕組みをつくるべきとも提案している。さらに私はサイバーセキュリティーの分野でも総理を支えていきたい。」と、安倍総理の功績を国際的な視点から評価されました。
南出喜久治法律事務所代表・弁護士の南出喜久治様
南出喜久治法律事務所代表・弁護士の南出喜久治様は、「先日私は元号訴訟を起こした。公立大学である『滋賀県立大学』の卒業証書に、交付年月日と生年月日が西暦で表記、配布されたことに違和感があった。日本に元号法はあっても西暦法はない。そもそも『西暦』とはキリスト教暦のことであり、これを『西暦』と訳して宗教色がないかのようにした。さらに西暦表記に『西暦』と書かなくなったのは2000年問題からで、西暦表記は一気に加速した。政府や自治体では元号を使っているが、滋賀県立大学も公立である。また朝日新聞は西暦のみの表記で、しかも『西暦』とは書かない。公益法人である弁護士会も同じである。それぞれの宗教にはそれぞれの暦があり、日本には元号がある。西暦のみを書くのは天皇を頂点とする日本の歴史の否定に繋がる根深い問題である。戦前、国際連盟に対して日本は伊勢の皇大神宮を基点とした真正太陽暦を提案し、採択寸前まで進んだが、国際連盟脱退によって採用が見送られた。イスラム教徒は4人に1人くらいになる。宗教色のない世界暦を創ろうと日本が発信すればよい。」と、暦を巡る問題を提起されました。
会副会長 岡野俊昭様
新しい歴史教科書をつくる会副会長の岡野俊昭様は、「先日三島由紀夫の友人であり、現在コロンビアで体操選手を指導しているイワイ・ジュンスケ氏の招きでコロンビアを訪れた。三島は経済で成功した日本を『根無し草』『無国籍』と批判していた。武力がなければどうなるのかは南米を見ればよくわかる。ポルトガルとスペインの侵略によって、純粋なインディオは人口の1%くらいで残りは混血である。トゥインビーは『歴史を失った国は滅びる』と言った。武力がなくても日本が立派な国になると言う者もいるが、強い国なら友好的に接してくれるが弱い国は馬鹿にされる。日本には本当に強いリーダーが必要であり、いざとなれば命を投げ出す覚悟のある日本派の政治家が必要である。サンフランシスコ講和条約調印後、憲法改正を目指して自民党ができたが、その自民党の中には共産党でも言わないようなことを言ったり、赤旗に投稿したりする者もいる。私は教員をしていたが、子供達に日本の誇りを教えていたら日教組からは変人扱いされた。しかし子供達の成長を見れば自分が正しかったことがわかる。凛とした態度で出れば、中韓は腰を折って寄ってくる。保守は良いことは言っても協力し合わないことが欠点である。」と、日本派の政治家の登場を強く求められました。
在日本ルーマニア商工会議所会頭 酒生文弥様
在日本ルーマニア商工会議所会頭の酒生文弥様は、「本職は浄土真宗の僧侶であるが、現在は在日本ルーマニア商工会議所の会頭を務めている。日本人のルーツはアフリカを発したあらゆる人種であり、多様・多元的な人種が融合した世界人類最高のDNAを持っている。『大和』魂とは多様・多元的な民族や文化が『大きく和する』という意味である。英王室の遠戚でもあるルーマニア王室が復古し、日本の皇室との関係を深めたいと願い活動している。」と、日本人のルーツについて語られました。
太陽の党代表幹事兼国民運動本部長・第29代航空幕僚長田母神俊雄様
太陽の党代表幹事兼国民運動本部長・第29代航空幕僚長田母神俊雄様は、「9月25日に西村眞吾代議士と『太陽の党』をつくり、2年後の選挙に向けて準備をしていたが、1月1日にならないと公職選挙法上の政党にはならないため、次の選挙では『太陽の党』が使えない。今日本が、尖閣や小笠原に中国漁船が大量に来て珊瑚を密漁していても何もできない一方で、海上保安庁は日本の漁船にはその海域に入るなと言っている。中国の船が来ているのをどうやってわかるのかと言えば、自衛隊がリリースするからである。現場に任せて黙って沈めればわからないだろう。同じようなことは世界中で起こっており、韓国でも今年だけで二度中国船を沈めている。国際法は実績主義である。悪いのは自公連立政権であり、今の自民党は何もできない。自民党の右にしっかりとした健全野党が必要である。金もわからないうちに持っていかれている。問題を隠して国民を騙し、先送りするような態度を避けなければならない。竹島はなぜ取られたのか。ある日自衛隊が突然行くなと言われたから実効支配された。こうした事実が隠されている。政府は国を守ることをしてこなかった。このままでは尖閣もやがて取られる。法律を整備して現場に任せれば良い。今の自衛隊は武器を使うなと言われているから何もできない。根拠規定に基づいてしか動けないから、中国は、自衛隊は何ができて何ができないかがわかる。集団的自衛権でも同じ問題がある。中国はどんどん出てくるから急がなければならない。戦争が怖いと言うが、絶対にありえない。戦争は準備しなければできないが、中国は現在戦争の準備をしていない。船を何隻か沈めれば来なくなるだろう。総理が靖国を参拝しなければ、日本は圧力をかければ言うことをきくと思われる。どこの国でも大統領や総理が戦没者の祀られている場所を訪れることができないことはない。」と、中国漁船の問題について毅然とした対応の必要性を訴えられました。
衆議院議員 原田義昭様
衆議院議員原田義昭様は、「密漁の問題について防衛省は、相手が軍でなければ軍として動けないと言っている。しかしこれは珊瑚の問題ではなく、外交、国防の問題である。最近少し減ったのは、採るべき珊瑚がないだけである。しかしこれは中国漁船を使った単なるテストである。日本が何もできないのが問題だ。先日日中首脳会談が行われた。2年間日中首脳が会わなかったことを日本の外交が失敗したかのように言っているが、この間、日本の政治家は73人中国を訪れ、中国からは1人だけしか日本に来ていない。国と国が会うのに片方からだけ会わせてくれと言う。合意書を見て愕然とした。尖閣問題については領土問題であることを認め、歴史認識については、靖国神社に行かないことを意味している。王毅外相はこの2つが条件と言った。これを手放しで喜ぶべきか。」と、先日行われた日中首脳会談について厳しい評価をされました。
この後、映画『凛として愛』を視聴しました。視聴後一般塾生からは、「この映画を中高生に是非見せたい。アメリカ人もかなり洗脳されていて、アメリカが正義であり、アメリカが世界を守っていると思っている。日本の保守は海外に向けて何も発信していない。NHKが英語でおかしな内容を流している。できればこれを英語でも発信したい。」という意見が出されました。これに対して原田様は、「私は国際情報検討委員会の委員長をやっているが、ニューヨークとロンドンでしっかり情報を発信すべきと考えている。小泉さんが首相のとき5回靖国に行ったがこのときアメリカは何も言わなかった。昨年安倍さんが12月26日に靖国に行ったらオバマが非難した。中韓の情報戦略がニューヨークやロンドンに浸透している。尖閣や竹島も同じである。日本の国際放送がいかに酷いものかという話があったが、現在の放送法では番組の内容について国家が関与してはならないことになっている。今の放送法がある限り変えられないため、この問題にも取り組んでいきたい。」と発言されました。これについて勝兵塾事務局長の諸橋茂一様からは、「その様に問題のある放送法は是非変えて頂きたい」と要望が出されました。
元空将補 石井義哲様
元空将補の石井義哲様は、「先日島根県で竹島問題について話してきたが、なぜ竹島問題があるのかを理解するために、1945年以降の朝鮮半島で何が起こったのかを話した。1952年李承晩大統領が突然李承晩ラインを引いた。1965年に日韓漁業協定が調印されるまで、328隻の日本漁船が拿捕され、3,929名の日本人が抑留され、44名が負傷、うち5名が死亡している。それだけのことをされて現状が固定化した。日本の権益を守る意志を示さなければどんどんやられる。朴槿恵大統領は従軍慰安婦の強制連行20万人などと事実無根のデマを世界中で流しているが、1948年済州島で4.3事件があり、26万人が粛清され、保導連盟事件でも114万人が殺されている。しかし2003年まで韓国政府がこの事実を国民に知らせていなかった。こうした韓国の圧政から逃れるために日本に来たのが在日である。さらにベトナム戦争での韓国人の残虐行為は父朴正煕元大統領の唯一の汚点であり、朴槿恵はこうした韓国人の残虐性を世界に知られたくないのである。若い人たちに本当のことを教えていかなければならない。」と韓国の戦後史の問題点について語られました。
山元学校学長の山元雅信様から、「ネット上に良い映像がたくさんアップされている。こうした映像をFacebookやメールなどでピックアップして皆で広めて欲しい。」という意見が出されました。
最後に塾長より、「本当のことはどうなのかを知れば知るほど保守になる。真実を覆い隠しているのはプレスコードであり、今でも自主規制というかたちで守られている。6年前に田母神論文が大変な騒動となったが、それから随分世の中が変わった。先の大戦の戦没者の中には台湾籍、朝鮮籍の方もたくさんいたが、人口比で見れば日本人の割合の方が高い。普通は激戦地に植民地人を送るものである。最も国際法に則って正々堂々と戦ったのは日本である。中国や韓国の背景にはアメリカがいる。日本がアメリカを必要とするように、アメリカは周囲に争点を残したのである。アメリカの中間選挙で共和党が圧勝し、次の大統領選でも共和党が勝ち、強いアメリカが生まれる。この度の解散は、安倍氏が次の総裁選を見据えた解散と思われる。党内基盤が強くないからこそ解散を経ることで党内基盤が強くなる。日米関係においてアメリカにはアメリカの理由がある。原爆投下は第三次世界大戦への準備であった。アメリカが良い国であり続けるためには日本を悪い国にしなければならなかったのである。日本人の日本人による日本人のための政治を創らなければならない。」と、会を締め括られました。また、当日は衆議院議員自民党広報本部長の馳浩様、セントルイス大学教授のサー中松義郎博士、朝鮮問題研究家の松木國俊様にもご出席いただきました。