塾長・最高顧問 元谷 外志雄
勝兵塾第32回月例会が、1月16日(木)にアパホテル〈東京潮見駅前〉宴会場で開催されました。今回は、勝兵塾の特別講師・顧問で第29代航空幕僚長の田母神俊雄様が1月7日の記者会見で東京都政を担う決意を表明されたことを受け、田母神様の後援会「東京都政から『誇れる国 日本』の再興を考える会」との合同開催となり、400名を超える方々にご出席いただきました。 冒頭のアパグループ代表、元谷外志雄塾長の挨拶では、「今回これだけ多くの方々が集まったのも田母神さんの人望によるものだと思う。2008年に懸賞論文制度を始め、第一回の最優秀賞を田母神さんが受賞されたことで大騒動となったが、そのことが日本の覚醒のための一石を投じ、これだけ日本が変わった。」と、5年前の田母神論文の意義に触れられた後、「舛添氏はかつて自民党から除名されたことから、小泉進次郎氏も『応援する大義はない』と言っている。舛添氏は新党日本の旗揚げ会見で壇上の日の丸を『邪魔でしょ。』と言って排除した人物でもある。細川氏は20年前に、佐川急便からの1億円の借入についての追求から逃れるために、9ヶ月で政権を投げ出した。その細川氏が小泉氏の支持を受けて脱原発を掲げて出馬を表明した。舛添氏も細川氏を意識して『私も脱原発です』と語っている。宇都宮氏を含め皆、脱原発を主張し、都知事候補の中で原発維持を表明しているのは田母神さんしかいない。原発を停止することで毎年4兆円もの燃料費増となり、昨年11月には経常収支が11月として過去最高の5、928億円の赤字となった。細川氏や舛添氏は一体これを何で埋めるつもりなのか?」と、東京都知事選について語られました。さらに、「日本は終戦後11年後には造船で世界一となり、その3年後には東京五輪開催を勝ち取り、五輪本番までの5年間で東海道新幹線や首都高速道路を開通させた。日本人は結束すれば凄まじいことをやり遂げられる民族である。」と、日本民族の潜在能力の素晴らしさを指摘されました。
アサヒビール株式会社名誉顧問の中條高徳
アサヒビール株式会社名誉顧問の中條高徳様は、「日本が崩れてきているという認識の無い人が極めて多い。田母神さんが『この国は良い国だった』と言ったらクビになるような日本は、どこかおかしい。この間、ネルソン・マンデラ元南ア大統領が亡くなった。マンデラ氏は27年間獄中にいて、人種差別撤廃を行ったために世界中から賞賛されている。日本民族と他民族の戦は全て人種差別との戦いだった。この四、五百年の世界史は白人が有色人種を植民地支配してきた歴史である。日本民族だけが有色人種の中で近代国家を創り上げた。日露戦争は西欧の植民地政策とロシアの南下政策との狭間で日本が悩み、立ち上がった結果であり、植民地化の最終戦とも言えるものだった。第一次世界大戦で戦勝国となった日本は、国際連盟で人種差別撤廃を提案し、賛成多数であったが、議長を務めたアメリカ大統領のウィルソンが採択しなかった。そのため日本は大アジア主義を唱え、アジアの中で手を繋ごうと言ったのが、なぜ悪いのか。全民族は人種差別を反省してマンデラ氏の葬儀に参加したのだ。」と、マンデラ氏の功績を讃えながら、日本の戦争の大義について語られました。また、「2020年のオリンピック開催地がブエノスアイレスで決定されるとわかって、私は東京に決まると確信した。私は歴史の『卦』というものを感じている。日露戦争の際、日本は軍艦の不足を補うため、2隻の軍艦を建造したアルゼンチンから購入しようとした。同時にロシアもアルゼンチンから購入しようとしていたが、アルゼンチンは日本に譲ってくれた。さらに安倍総理はブエノスアイレスを訪れたが、安倍総理の祖父である岸信介もアルゼンチンを訪問しており、それ以降は総理の訪問はなかった。」と、歴史の中の縁について語られました。
駐日コソボ共和国大使館特命全権大使のアフメト・シャラ
駐日コソボ共和国大使館特命全権大使のアフメト・シャラ様は、「コソボは小さな国だが、このような美しい国にほとんどの人が訪れたことがないのは残念である。人口は200万人で、トルコやドイツ、ブルガリア等の国に隣接している。15年前にコソボが戦火にあったときの日本人の支援は忘れない。まだ戦争のイメージが残っているかもしれないが、今は平和で美しい町並みが戻っている。コソボは安い労働力、若い人口、税の優遇等、ヨーロッパで投資するのに最も魅力的な国である。」と、コソボの素晴らしさについて語られました。
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授の西鋭夫
スタンフォード大学フーヴァー研究所教授の西鋭夫様は、「4年前にワシントンの公文書館で出会った白人の男は、アメリカで言う『太平洋戦争』の戦死者を探していると話していた。公文書館では、戦死した家族がどこの部隊にいてどこで墜落したかわかる。さらに彼は自分の金で遺体捜索隊をつくり、海底で遺体を探し当てて持ち帰った。それに比べて日本は何をやっているか? 今の日本は技術やお金はあり、平和だと言っているが、平和のために何をやっているのか? 日本は毎年 6、000~7、000億円を米軍に払い、用心棒を雇っているだけだ。アメリカでは民間人が戦死者の遺体を探している。」と、平和ボケした日本人に対して活を入れられました。
第29代航空幕僚長の田母神俊雄
第29代航空幕僚長の田母神俊雄様は、「1月7日の記者会見で都知事選への立候補を表明した。安倍政権は、日本を取り戻し、戦後レジームからの脱却を進めている。日本の総理が普通に靖国参拝をできないようでは、戦後レジームから脱却できない。安倍総理はこれまで中国、韓国に対して抑制的に対応してきたが、その結果、彼らが抑制することはなかった。」「景気を良くするために、東京五輪に合わせて公共事業をどんどん進めて、東京を災害に強い街にしたい。万一災害が起こったときの有事対応については、誰かの命令が無くても即時に動けるよう、警察、消防、民間企業が連携した体制をつくり、さらに大規模なものは自衛隊が動く。他の先進国は皆そういう体制ができており、日本だけが遅れている。東京を育てるという観点から、歴史教育を見直す。戦後日本は日本が悪い国だと教えてきたが、世界の歴史学者の多くは、日本の戦いが植民地解放に繋がったと言っている。今の教育では子供たちが誇りを持てない。子供の教育の前にまず先生を育てていく。東京は日本の中心であり、東京が変われば日本が変わる。東京都知事は総理と同じ方向を向いているべきである。また、東京から世界に情報を発信していく。インターネット国際大学をつくり、日本の文化を発信していく。日本人は素晴らしい国民性を持っている。東日本大震災の際に支援物資を届けると、被災者の方々は自分たちが大変なのに譲り合っていた。この美しい国民性を子や孫に伝えていかなければならない。さらに、東京を安心して暮らせる街にしていきたい。隣で人が死んでいても気付かないのではなく、近所付き合いがあり、町内会、自治会が機能するような政策を打ち出していく。」「私は行政経験も十分にあり、人を使うのが上手である。人間には美しい心と美しくない心があり、美しい心が前面に出てこないと組織効率が悪くなる。上司は部下のやる気を出させる能力が大事である。人間は感情の動物であり、命令しただけでは組織は動かない。公務員も人間であり、叩かれてばかりではサービス能力が低下する。私はやると決めたら頑張れる人間である。強い石原都政を受け継ぎ、政府と東京が同じ方向を向いて日本を取り戻す。」と、東京都の課題と都政を担う決意を、ユーモアを交えながら熱く語られました。
デヴィ・スカルノ
デヴィ・スカルノ様は、「最近の日本を見て不甲斐ないと思う。韓国、中国の宣伝に対して外務省は日本の見解をすぐに出さない。田母神さんならすぐに行動を起こしてくれると思う。安倍首相の靖国参拝に対して全てのマスコミは批判し、アメリカまでも『失望した』と発言したが、日本からアメリカに対して『失望した』と発言する政治家が現れてほしい。日本人は自虐精神で誇りを失っている。」「田母神さんは緊急事態が起こっても適切に対処し、都民の生命と財産を守ってくれる人物である。選挙に勝つためには若者と女性の票を集める必要がある。少子化対策として託児所を充実してほしい。さらにはインターネットを駆使して、田母神氏の人柄や政策を広めていくべきである。原発反対だけでゾンビのように細川氏が突然出て来た。細川氏や舛添氏では東京は変わらない。」と、東京都政での田母神様への期待を示されました。
論破プロジェクト実行委員長の藤井実彦
論破プロジェクト実行委員長の藤井実彦様は、「論破プロジェクトを昨年8月に立ち上げた。日本の誇りを取り戻すために、田母神さんと共に戦いたいと思っている。8月14日にフランスで開催される漫画フェスティバルで、韓国政府が主導していわゆる『従軍慰安婦』の漫画を50本出展するという話が出てきた。この話を聞いて許せない思いが湧き上がり、『倍返し』で100本の漫画を日本から出し、日本の素晴らしさ、正しさを世界に知らしめようと活動を始めた。この活動は月刊WiLLにも取り上げられ、さらに夕刊フジでは『日刊漫画戦争』と題して記事にしていただいた。これだけでは世論を喚起できないと考え、『テキサス親父』と組んで活動している。」と、漫画を通して日本の正しい歴史を世界に発信する取り組みについて語られました。
新しい歴史教科書をつくる会副会長の岡野俊昭
新しい歴史教科書をつくる会副会長の岡野俊昭様は、「私は田母神さんを全面支援したい。田母神さんはものすごく信念の強く優しい男で、国家観、歴史観は安倍総理と一致している。さらに5万人の航空自衛隊のトップに立った人物である。しっかりした歴史観、国家観の無い人が都知事になっても都民のことは考えられない。田母神さんは国のために命を投げ出そうという揺ぎ無い信念を持つ、まさにラストサムライである。保守は理想論ばかりで動かない人が多いが、田母神さんを支援するためにどんどん動いてほしい。」と、田母神様への支援を強く訴えられました。
勝兵塾事務局長の諸橋茂一
勝兵塾事務局長の諸橋茂一様は、「福島原発事故の原因は、非常用電源設備が津波によって機能しなかったことである。原子力規制委員会ができ、現在、活断層云々と言っているが、活断層が原因で事故が起こったわけではない。時間と費用をかけて、原発を再稼動させないように非科学的なことをしている。世界の表土の放射線量は平均2・4mSVであるのに、なぜ除染の基準が1mSVなのか。これまで除染のために1兆円が使われ、あと4兆円も使われる。これは年間の防衛予算に匹敵する金額である。さらに原発を止めているため、年間4兆円もの燃料費が多くかかっている。また、20mSV以上は危ないとして強制避難させ、多くの人達がストレス等で亡くなった。しかしこれはCTスキャン3回分である。このように全く整合性の無いことを続けている。」と、原発を巡る政府の対応を批判されました。さらに、「田母神さんとは15、6年前の小松基地司令時代からの親友であり、強い使命感と静かな覚悟を持たれた方である。懸賞論文に応募しなかったら統合幕僚長になっていたと思うが、逆に懸賞論文によって国家全体のために活躍できるようになったとも言える。人を裏切らない、武士道精神を持つ田母神さんが東京都知事になれば日本は変わる。」と、田母神様の人柄について語られた他、「日露戦争の勝因と大東亜戦争の敗因について国家として検証すべきである。」と主張されました。
元航空自衛隊空将補の石井よしあき
元航空自衛隊空将補の石井よしあき様は、「戦後タブー視されてきたことを達成しようとする試みが大切であり、田母神元空幕長の決断は歴史に名を刻む出来事である。都知事選は東京のリーダーを選ぶものであり、東京が腐っては日本が良くなるはずはない。都知事選は単に一首長を選ぶ選挙ではない。頑張れ日本行動委員会に対して、全国から支援の声が多数届いている。今後、ありとあらゆる妨害行為に対して命を懸けて田母神さんを守りたい。田母神さんが中心になって新しい保守の政治勢力を作っていくべきである。」と、田母神様の活動を支えていく強い決意を表明されました。
最後に塾長より、「世の中は戦争の論理で考えるか平和の論理で考えるかで結果は変わってくる。勝つために味方は団結し、敵を分割すべきである。東京都知事選では原発、靖国参拝、歴史教育の3つの争点で戦うべきである。東京都知事選の立候補予定者の中で原発維持、靖国参拝賛成、歴史教科書を見直すべきだと主張しているのは田母神さんだけであり、細川氏、舛添氏、宇都宮氏は皆、脱原発、靖国参拝反対、歴史教育は現状で良いと考えている。東京都知事は総理と同じ考えを持つ人がなるべきであり、安倍総理と同じ考えを持っているのは田母神さんだけである。安倍総理の靖国参拝についてアメリカが『失望』という言葉を使ったが、それほど日本の保守化傾向が進み、アメリカに焦りが出てきたのだ。この流れが一定のラインを超えれば一気に世の中が変わっていく。私は、この勝兵塾を、右も左も関係なく『本当はどうなのか』を考えるための会にしたいと考えている。」と、都知事選の争点を明確化して、会を締め括られました。 この他、衆議院議員の馳浩様をはじめ、多くの方々にもご参加いただきました。研修会の後は、レストラン「ラ・ベランダ」に会場を移して懇親会が行われ、研修会での流れのまま活発な議論が尽きず、予定時間を大幅に超過する盛況ぶりでした。