第2回 月例会
塾長講演
藤岡信勝氏
Sid Ali Ketrandji氏
馳 浩氏 懇親会
平成23年7月21日19時よりアパホテル〈東京潮見駅前〉にて、70名を超える顧問・塾生が参加して、勝兵塾第2回月例会が開催されました。
冒頭の塾長講演では、「冷戦時代は日本がアメリカに依存するのも戦略上やむを得ないところではあったが、冷戦終結を契機に日本は独り立ちすべきであった。アメリカのやることは必ずしも日本の国益にはならない。戦後の日本は偏差値教育勝者である東大法学部を中心とした文系社会であったが、知識の暗記ではなく、真実が何なのかディベートを通じて読み解いていかなければならない。」と世界中で起こっている出来事の背景を洞察することの重要性を説かれました。
続いて新しい歴史教科書をつくる会会長で拓殖大学教授の藤岡信勝様による講演では、「今年は教科書採択の年であるが、多くの教科書は安倍政権での教育基本法の改正の精神に逆行している。階級闘争史観を随所に盛り込み、日本という国家の一体性を否定している。」と中学の歴史や公民の教科書の問題点を指摘する一方で、名古屋で試みられた公開討論会に触れ、「公開討論会が各地で行われるようになれば教科書問題が解決する。」と新たな潮流への期待感も示されました。
また、アルジェリア民主人民共和国特命全権大使Sid Ali Ketrandji様からは、「日本とアルジェリアは独立戦争以前からつながりがあり、独立後はいち早く国として認めてくれた。1960年代には日本の企業が来て資源を開発し、インフラを整備してくれたことに感謝している。」と、日本とアルジェリアとの深いつながりについて語っていただきました。
さらに衆議院議員高邑勉様、光洋ホールディングス㈱会長川路耕一様、戦後問題ジャーナリスト佐波優子様、弁護士鳥飼重和様をはじめとする勝兵塾講師陣からもそれぞれの立場で、教育問題や歴史認識問題について熱く語られたほか、衆議院議員早川久美子様、衆議院議員鷲尾英一郎様も駆けつけ、最後には衆議院議員馳浩様の質問をきっかけに、藤岡信勝様や日本創新党の岡野俊昭様との間で、自民党の教科書問題に対する取り組みについての活発な意見交換もあり、大変充実した内容となりました。
その後行われた懇親会でも、時間が超過していたにもかかわらず、多くの講師・塾生が参加し、大いに盛り上がりました。